サンディー「ジミー・マック」


昨日に引き続き、今日も昨日ネタ。

昨日は、クライアントの付き合いで
五反田までフラダンスショーを観に行ってきた。
懐かしのテレビ番組“料理の達人”でフレンチの達人と称されていた
坂井宏行シェフによるローストビーフなどに舌つづみを打ったあと、
フラダンスショーを観るという豪華企画にお呼ばれして行ってきた次第である。

フラダンスショーは6時半からのディナータイムのあと、
745分からスタートした。
ショーは総勢
18名によって次々とフラダンスが披露され、
終わったときは
9時を回っていた。

フラダンスを観るのは3度目である。
最初に観たのは小学
4年生のころで、とあるリゾート施設のなかでであった。
このフラダンス、僕は観たということしか憶えていない。
ダンサーたちがどういう格好で踊り、何人ぐらいのダンサーがいたのか?
そして何よりそのダンサーたちは美人だったか、否か?といった重要なこと(!?)を
さーっぱり憶えていないのだ。
早すぎたのである。仕方がない。小学4年生じゃ、しょうがない。

次に観たのはいまから8年ぐらい前のこと。
中村敦夫さんが立ち上げた政党の
1周年記念パーティでであったが、
これはパーティの余興で有志が披露したものなので、さほど本格的なものではない。
衣装も、いわゆる一般に知られるような露出度の高いものではなく、
僕よりかなり上の世代の人たちがアロハシャツを着て
楽しそうに踊りを披露するという文化サークル的なノリのものだった。

このときは、敦夫さんもフラダンスを踊った。
読者よ
! 友よ!! あのニヒルなイメージの中村敦夫さんが
満面の笑みを浮かべながらユラユラとフラダンスを踊っている場面を想像してほしい。

そんな場面はめったに見られるものではない。
なかなか貴重な体験であった。

そんな過去2回のトホホなフラダンス体験に比べ、
今回はサンディーズ・フラスタジオの方々を招いての本格的なショーである。
来た以上は楽しまなければと、僕は期待に胸を躍らせながらステージに注目した。

最初は衣装も曲調もおとなしめのものであったが、
プログラムが進むにつれダンサーさんたちの衣装もハデになり、
「オー
!! これぞまさしくフラダンス♪」というパフォーマンスに酔いしれた。
ラストではダンサーさんたちが客席に降りてきた。
ちょうど僕は通路側の席に座っていたので、
露出度の高いダンサーさんたちが僕の脇をすり抜けて行った。
僕はドキドキしながら、その姿を見送った。

これと似たような経験が過去にある。
中学
3年生のとき、
当時浅草にあった国際劇場で
SKDのレビューを観たのだが、
そのときもラストはダンサーの方たちが客席に降りて来て、
僕のすぐ隣で踊っていた。
これまた露出度の高い衣装を身にまとった目の前のダンサーの、
果たしてどこに視線を向ければいいのやらとドキドキしたことを憶えている。
思春期の悪たれ小僧に
SKDのレビューは刺激が強すぎたというワケだ。

そのときとは異なり、いまは十分オトナである。
にもかかわらず、いまなおフラダンサーの姿にドキドキしてしまう僕は、
なんともスットコドッコイな野郎である。
不惑の
40代も来年は3年目を迎えるというのにだ。

昨夜の興奮も冷めやらぬまま(!?)今朝、
サンディーズ・フラスタジオについて調べてみたらビックリした。
サンディーズのサンディーとは、あのサンディーのことだったのである。

あのサンディーといわれても、さっぱりわからないと思うが、
このサンディーは映画“ナイル殺人事件”の主題歌を唄い、
その後、細野晴臣氏のプロディースによりソロデビューし、
さらには久保田麻琴と「サンディー
&ザ・サンセッツ」を結成し
海外でも高い評価を受けた、あのサンディーのことである。

サンディーの曲は僕も中学生〜高校生にかけて、よく聴いていた。
いちばん聴いたのはやはり
スネークマンショーのファーストアルバムに収められている
『ジミー・マック』という曲だろう。

サンディーは1996年よりハワイ音楽に取り組みはじめ、
2001年にサンディーズ・フラスタジオを設立。
2005年の9月にはフラの正統的継承者として認められ、
クム・フラ
(フラマスター)の称号を与えられたという。

ほほう。

高校生のころ大好きだった加藤エミさんがハワイ音楽に傾倒し、
生きたハワイ文化の継承のため
秋葉原にスタジオを開設していると知ったときもビックリしたが

サンディーもそのような活動を行っていることを知り、またまたビックリした。


しかも
2人とも、ヘンないい方だが真剣にハワイの音楽や文化に取り組んでいる。
ちょっと興味があってというレベルのものではない姿勢が、
その活動内容から伝わってくる。
それは実に素晴らしいことだと思うし、
その姿勢は僕も見習わなければならないなと思う。

僕がサンディーをテレビで最後に観たのはNHK-BSで放映された、
とある音楽番組である。
この番組でサンディーは沖縄のコーラスグループ「ネーネーズ」とともに、
ボブ・マーリーの『ノーウーマン・ノークライ』と
沖縄を代表する民謡のひとつ
『安里屋ユンタ』を唄った。
すごく素敵なパフォーマンスであった。
この映像は
YouTubeでいまも観ることができる。
興味がある人は探してほしい。

沖縄音楽といい、ハワイアンといい、レゲエといい、
いわゆるアイランドミュージックと呼ばれる音楽は、すごくやさしい。
聴いているだけで心が癒される。
もし心がささくれ立ったり、疲れたときは、そんな音楽を聴く。
僕のセルフ・メディテーションのひとつ
である。


2007.12