斉藤和義「歩いて帰ろう」

11時から打ち合わせ」といわれ
「それって午前の、夜の」というような生活を送っている僕ではあるが、
一度やってみたいことのひとつに次のようなことがある。
夕空を眺めながら、自宅まで歩いて帰るのだ。

そのときの
BGMも、もう決めている。
斉藤和義の『歩いて帰ろう』だ。

ガチャピン&ムックでおなじみの
“ひらけ!ポンキッキ”の放送がはじまったのは
19734月。
僕はポンキッキの第
1世代なのだ。

ポンキッキはその後、
1993年に“ポンキッキーズ”と番組名を変更した。
このポンキッキーズのオープニングで使われていた曲が、
斉藤和義の『歩いて帰ろう』である。

放送時間が変わってしまったので最近ではまったく観ていないのだが、
つい数年前までは土曜日に早起きして観ていたほどの、
僕はポンキッキフリークなのである。
特にガチャピンは子どもの頃から大好きで、
いまもさまざまなガチャピンものをもっている。
つい先日も、ガチャピンのポーチを嬉々として買ってしまった。
来年は
41歳を迎えるというのに・・・。

ポンキッキはもちろん子ども番組ではあるが、
選曲センスが実に素晴らしく、大人になってからも十分楽しめる番組であった。
『歩いて帰ろう』以外にも大好きな曲がいっぱい使われていた。

『歩いて帰ろう』は、
「ジャッジャジャーン、ジャッジャッジャジャーン」という
モータウンサウンドの黄金律をベースにした軽快なナンバーだ。
このリズムパターンは、本当に素晴らしい。
僕が知る限り、このリズムパターンをつかった曲はどれも名曲である。


「走る街を見下ろして のんびり雲が泳いでく
 だから歩いて帰ろう 今日は歩いて帰ろう」
(作詞・斎藤和義)

夕焼けで赤く染まった雲を眺めながら家路についたら、
さぞかし気持ちいいだろうなと思う。
きっと目に映る街の景色も違うだろう。
できれば
3月下旬から5月ぐらいがいい。
帰ったらすぐにお風呂に入って、
心地よい風に吹かれながらベランダで風呂あがりのビールを飲むのだ。

実にいい。人生とはこうあるべきだ。

そんな日がいつか来ることを信じて、さて今日もがんばるとするか。


2006.12