さだまさし「無縁坂」


昨日は、親しい女性の誕生祝いを
神楽坂の京料理屋でしてきた。
親しい女性!神楽坂!京料理!
なんとも大人な響きではないか
!!

と自分で書いといてナンだが、
そんなムフフな関係ではない。
勤めている会社の経理の女性の誕生祝いを行ったのだ。
彼女の誕生日が明日なのである。
しかも僕と同い年。
ということで誕生日に先立ち、
お祝いの宴を催したという次第だ。

昨日行ったお店の本店は京都の祇園にある。
6年前に後輩と京都で野郎二人の珍道中を繰り広げた際に偶然見つけた。

当時の僕にとって祇園といえば、夢のまた夢。
祇園でごはんを食べることなど絶対に不可能と思っていたのだが、
快く歓迎してくれ京都の地ビールとおいしい料理をご馳走になった。

このとき僕は写真の撮影のため、
袴姿に新撰組のダンダラ羽織という
イカレポンチな格好で祇園をうろちょろしていた。
僕の姿をお店の入り口から偶然見かけたご主人が
「おっ、新撰組
!!」と声をかけてきてくれたのだ。
ためしに「このお店は新撰組お断りですか?」と聞いたところ、
どうぞどうぞといって迎え入れてくれたのだ。
おまけに店員さんに向かって
「新撰組
2名様ご案内」といってお店に通してくれた。
なかなか、シャレっけのあるご主人のお店なのである。

僕と後輩は、地ビールとおいしい料理以上に、
祇園でごはんを食べているというその満足感に酔いしれた。
帰りがけに、どこからきたの?と聞かれ、
東京からですと答えたところ、
東京にもお店を出しているので、
ぜひ行ってみて頂戴といわれて知ったのが、
この神楽坂のお店なのである。

祇園のお店も風情があるが、
神楽坂のお店も負けてはいない。
店構えといい、店内といい、
とても落ち着いている。

騒がしいのがあまり好きではない僕の隠れ家的お店だ。

神楽坂といえば僕のジョギングコースでもある。
自宅から飯田橋に出て、外堀通りを右折し、
神楽坂を一気にかけ上がるのだ。
このときの気分は、
今年の箱根駅伝の話題を独占した
順天堂大学の今井正人選手である
()

まだ走り出したばかりなので、
あまり長距離は走らないようにしているが、
体が慣れてきたら神楽坂を抜けて新宿へ出、
池袋を経て自宅に帰るというコースを頭に描いている。
距離にしたらどのぐらいあるのだろう?


行きの神楽坂もキツイが、
帰りの春日通りの登り坂もキツそうだ。
でも、実に走り甲斐のあるコースである。
ゴールデンウィークごろには、ぜひ実現したいと考えている。

もうひとつ、どういうワケが知らないが、
神楽坂といえば僕はどうしても、
さだまさし
(クレープ)の『無縁坂』を思い浮かべてしまう。
たぶんこの歌が主題歌だったNTVのドラマの影響だと思うのだが、
あれは神楽坂が舞台だったのだろうか?
池内淳子さんや三浦友和が出ていたドラマだ。

この前も走っている最中に思わず頭に浮かんできそうになり、
必死の思いでふり払った。
走りながらの『無縁坂』は、BGMとしてどう考えてもキツイ。


2007.03