ポリス「シンクロニシティU」

このブログを書き始めるキッカケとなったのが、
トモフスキーであると
27日の日記に書いたが、
その
2日後の29日、実に不思議なことが起こった。

この日、僕は後輩営業マンのUを引きつれ、
南青山にある某クライアントのもとにプレゼンに出かけていた。
“人たらしのトシ”の異名をとる僕のトークは冴えに冴え、
切れに切れまくりプレゼンは大成功。
気分よく外苑西通りの坂をのぼって地下鉄の駅へと向かっていた。

246と外苑西通りが交差する角にある
ハーゲンダッツの前を通り過ぎようとしたとき、
女の子
2人にケータイで写真を撮られているオトコがいた。

なんと、トモフスキーだった。

さっそく僕はトモフスキーに声をかけた。
法大のライブに行ったことを告げた後、
「オレも
40なんですよ」といったら、
トモフスキーは「イエーイ」といいつつ満面の笑みを浮かべ、
寒そうにつっこんでいた右手をポケットから出し、
僕の右手を力強く握りしめた。

夕暮れの南青山、ハーゲンダッツ前。
ともにスーツ姿ではない
40オトコ同士の熱い握手。
読者よ!友よ
!! 実に絵になる光景ではないか。

沖縄の友人から聞いたのだが、
沖縄では「会えば友だち」という言葉があるのだそうだ。
一期一会なんていうと、ちょっと説教くさくてイヤだが、
この「会えば友だち」という考え方は、
実に沖縄らしく肩の力が抜けた感じで、とてもいい。

この言葉は僕の人生のアフォリズムのひとつであるとともに、
僕の人生の姿勢のひとつでもある。

なので、トモフスキーは、僕のなかではもう友だちなのだ。


それにしても、不思議な邂逅であった。
タイミング的にも、できすぎである。
こういうのをフロイトがいうところのシンクロニシティというのだろう。

僕がシンクロニシティという言葉をはじめて知ったのは、
高校
3年生のときである。
あのポリスのメガヒットアルバム“シンクロニシティ
”がそのキッカケだ。
このアルバムから『見つめていたい』という
1983年のビルボード年間ナンバーワンヒットが生まれたが、
僕がこのアルバムの中で一番好きなのが『シンクロニシティ
U』である。

この曲、僕の耳には沖縄民謡に聴こえるのだ。
この曲を、テンポをちょっと緩めにし、
沖縄チックなサウンドでカバーしたら、きっとカッコいいと思う。

上々颱風あたりがやってくれないかな。


2006.11