ペット・ショップ・ボーイズ「オールウェイズ・オン・マイ・マインド」
昨夜、自宅のベランダから花火の音が聞こえた。
が、音はすれど花火は見えず、
いったいどこで花火大会をやっているのだろうと思っていたら、
今朝の新聞で二子玉の花火大会が5年ぶりに開催されたことを知った。
二子玉の花火大会の音が、
文京区まで聞こえてくるのかというと確信はもてないが、
以前神宮の花火大会の音が日野市内まで聞こえてきたことがあるので、
あながちあり得ないことではないと思う。
ので、昨日の花火の音は、
二子玉の花火大会の音だと、僕のなかでは勝手に結論づけている。
多摩川は僕にとって昔から大好きな場所のひとつである。
海は嫌いな僕ではあるが川は大好きで、
以前はよく多摩川の土手をホテホテと歩いたりヨタヨタと走ったり、
川の流れを見ながらボケーっとしたりしていたものだ。
最近は多摩川の流れともすっかり縁遠くなってしまっているが、
落ち着いたら多摩川のほとりで一日のんびりと過ごしたいなと
思わず今朝の新聞記事を見ながら郷愁にかられてしまった。
秋になったら懐かしの田園都市線に乗って、
多摩川見物に出かけたいなと思う。
今日は暑いが、昨日はかなり涼しかった。
まるで秋がひと足早くきたかのような涼しさであった。
気がつけば8月も残り2週間弱。
季節は着実に秋へと向かっている。
しかし、なんとなく東京は年々
春と秋が短くなっているように思えて仕方がない。
ついこの前まで寒いと思っていたら急に本格的に暑くなり、
暑い暑いといっていたら急に涼しさを通り越して寒くなるという
気候の急激な変化をここ10数年感じられて仕方ないのだ。
僕が子どもの頃から20代前半にかけては、
まだこんな感じではなかった。
暑かった夏が終わり「あ〜秋だねぇ〜」と感じられる
心地よい日々が確実に存在した。
秋になると聴きたい曲というのもたくさんあった。
そのなかの1曲が、ペット・ショップ・ボーイズの
『オールウェイズ・オン・マイ・マインド』である。
そもそもはエルヴィス・プレスリーの曲であるが、
1987年に彼らがカバーし世界的に大ヒットを収めた。
この曲、僕のなかでは1987年というより、
1988年を思い起こさせる。
1988年夏から秋にかけて開局前後のJ-WAVEから
よくこの曲が流れてきたのだ。
以来、『オールウェイズ・オン・マイ・マインド』は、
秋の風物詩的1曲として定着している。
いまも1988年の秋を思うとき、
この曲と通勤電車の中から見た多摩川の景色が
ついついセットとなって想い出されるのである。
1988年の秋が過ぎ去り、翌年の1月に昭和天皇は崩御された。
つまり1988年の秋というのは、昭和最後の秋だったのである。
昭和41年生まれである僕は、
昭和という時代が終焉を迎えたとき22歳であった。
気がつけば平成も今年で19年である。
もう数年で、僕も昭和より平成に生きた時代が長くなる。
平成生まれの人間と一緒に仕事をするなんてことも、
もはや時間の問題だ。
そう考えると、時代の流れというのは
やはりとてつもなく速いなと思わずにはいられない。
なーんて、年寄りじみたことをいっている場合ではないのだ。
やるべきことはたくさんある。
仕事もしなきゃいけないし、多摩川にも行きたい。
この秋、多摩川に行くときにはぜひBGMに
『オールウェイズ・オン・マイ・マインド』も持って行こう。
そして、ちょっとだけ昔を懐かしんで、
元気をチャージして、また頑張るのだ。
記録的な猛暑が続いたり、
地震が多発したりとなんだか不穏な2007年の夏ではあるが、
今年は生涯の想い出に残るような
心地よい秋が訪れてくれることを願っている。