ネーナ「99ルフトバルーン」
昨日は「タカハシさんがいない会社なんてつまらない」と(ウソ)
このデザイナーは、もともとの地元が僕が住んでいるところの近くで、
うちの近所の地理についてやたら詳しい。
そんな接点から辞めたらお互いに
前務めていた会社の垢落しをしようと約束していたのだ。
飲みながら今後のことについて話していたところ、
しばらくはかつて務めていた会社のアルバイト仕事をするとのことだったので、
打ち合わせしてきたばかりの仕事をお願いした。
とある新商品のロゴとパッケージの仕事である。
こんな風に、仲間と一緒に仕事ができるというのはうれしいものである。
そんな仕事の輪が
もっともっと広がっていけばいいなと願わずにはいられない。
終電がなくなる頃まで後楽園近くのお店で飲んだあと、
タクシーで帰るという後輩を送って御茶ノ水の駅まで歩いた。
1984年、僕は毎日のように御茶ノ水の駅前を歩いていた。
当時はまだ学生運動の残党が、駅前でビラを配ったり、
演説をしたりしていた。
近くの明治大学のキャンパス前には、まだタテ看が掲げられていた。
この年の春、ヒットした曲で印象的だったのは、
ネーナというドイツ・ベルリン出身のバンドの『99ルフトバルーン』である。
ドイツ語ながら、チャッチーなメロディラインに乗せて唄われたこの曲は、
全米でも大ヒットした。
ネーナは5人編成のバンドで、ヴォーカルは女性だった。
ネーナというバンド名は、
このヴォーカル嬢の名前、ネーナ・ケルナーから付けられた。
このネーナをテレビではじめて観てビックリしたのは、
ヴォーカルのネーナ嬢に脇毛があったことである。
あの伝説のAV女優、黒木香が登場するはるか前のことである。
当時、青少年だった僕らは、その脇毛に度肝を抜かされたものだ。
外国人のなかにはムダ毛の処理をしない女性が多いのだろうか?
ポール・マッカートニーの奥さんだったリンダも処理をしていなかった。
ポール・マッカートニー&ウイングスの歴史的名曲
『バンド・オン・ザ・ラン』のシングルレコードのジャケットには、
すね毛&脇毛姿のリンダがポールとともに写っている。
ネーナはその後、大きなヒット曲に恵まれず、
いつしか音楽シーンから姿を消した。
しかしネーナが残したインパクトは、
あれから四半世紀近く経とうとしているいまも色あせてはいない。
それほど当時の僕らにとってネーナの脇毛は衝撃的だったのだ(笑)