観月ありさ「伝説の少女」


昨日、ジュリーが1984年の紅白歌合戦で『アマポーラ』を唄った映像が観たいと書いたが、
この曲は同年に公開された映画
“ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ”の挿入歌として使われた歌を
ジュリーがカバーしたものである。

僕はこの映画が公開前から観たくて、原作まで買って読んだ。

主演はロバート・デ・ニーロ。
そのデ・ニーロ演じるヌードルスが
少年時代に憧れていた美少女デボラを演じたのがジェニファー・コネリーである。
このジェニファー・コネリーは、本当に美しかった。
この映画の公開当時
18歳だった僕は、
ドキドキしながらジェニファー・コネリーの姿に見入っていたものだ。

ジュリーがカバーした『アマポーラ』のジャケット写真にも、
ジェニファー・コネリーの写真が使われている。
僕はそのジャケット写真を見ながら、
何度も“ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ”で踊るデボラの姿を想い出した。


“ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ”は、
何年か前ににテレビ東京かテレビ朝日で
深夜に
2日間にわたって放映されたのを観た。
デ・ニーロは相変わらずカッコ良く、
ジェニファー・コネリーはもちろん美しかった。

以来、観ることもなく、想い出すこともなく数年間を過ごしていたのだが、
先日近所のレンタルビデオ屋さんで
2巻組のビデオが売られているのを発見した。
なんと映画公開時にはカットされたシーンも含まれた完全版だという。
これは買わずにはいられまい。
さっそく買った。
値段はナント
2巻セットで100(税込み)であった。
昔、このビデオを当時住んでいた中野のレンタル屋さんで借りたときは、
たしか
1,000円ぐらいしたのに。
こういう面では、いい世の中になったものである。

買ったはいいが、なんてったって3時間40分以上の超大作である。
観る以上は根性を据えて観なくてはならない。
ので、しばらくは観ることもなく、
色あせたバッケージのビデオは置かれっぱなしだったのだが、ついに観た。
いうことは何もない。
いま観てもジェニファー・コネリーは十分美しかった。

ジェニファー・コネリーは19701212日生まれなので、
間もなく
37歳になろうとしている。
聞けば
1997年に写真家デイビッド・ドゥガンとの間に男児をもうけたが離婚し、
2002年に“ビューティフル・マインド”で共演したポール・ベタニーと再婚。
翌年には
2人目の男児に恵まれたという。

ふーむ。
僕のなかでは永遠の美少女のイメージが強かったジェニファー・コネリーも、
1人の女性として、それなりに人生の年月を積み重ねてきたのである。

かつて観月ありさが『伝説の少女』という曲を唄っていた。
1980年代の後半から90年代の前半の芸能界は後藤久美子、宮沢りえ、牧瀬里穂、
そして観月ありさとまさに美少女タレントの宝庫だった。
牧瀬里穂は
1971年生まれ、宮沢りえは1973年生まれ、後藤久美子は1974年生まれ、
観月ありさは
1976年生まれだから、全員すでに30代なのである。
自分が
40代であることを忘れて、
あらためて月日の流れるのは早いなと思わずにはいられない。

後藤久美子は元F1レーサーのジャン・アレジと結婚し、
芸能界をほぼリタイヤ状態にあるが、
牧瀬里穂も宮沢りえも観月ありさもいまなお芸能界の第一線で活躍している。
ここに至るまでもちろん
3人とも、
熱愛報道あり破局報道ありのさまざまな人生経験を積んでいる。

人に歴史あり、なのである。

2007.11