松たか子「明日、春が来たら」


先週の金曜日、打ち合わせで近くまで行ったので、
不定期の恒例行事である増上寺詣でをしてきた。
週末はさほど天気が良くなかった東京ではあるが、
金曜日は
100%の快晴。
雲ひとつない青空をバックに、
まるで絵はがきのような増上寺と
その背後にそびえ立つ東京タワーを眺めながら、
今年もなんとか無事に年末を迎えられることに感謝した次第である。

都営三田線・御成門駅の前にある歩道橋には、
箱根駅伝による交通規制を告げる横断幕が掲げられていた。
クリスマスが過ぎれば、大晦日〜お正月はあっという間にやってくる。
お正月といえば箱根駅伝である。
僕は来年も、応援しに行くのだ。
来年の
13日、箱根駅伝の10区を走るランナーたちよ、待っていてくれたまえ。


さっき我が家近くの伝通院の前を通ったら、
お正月準備のために早くも提灯がぶら下げられていた。
子どものころと比べて「年末」という感覚は年々薄れているというか、
あまり感じなくなってきているのだが、
それでも街のちょっとした景色のなかに年末の空気を感じることがある。

寒ガリータの僕は冬の寒い空気は苦手なのだが、
年末の空気感は嫌いではない。
そんな空気を感じると今年一年を真面目に振り返る気持ちとともに、
来年に向けてまた新たな意欲が湧いてくる。

楽しいことも腹立つことも、嬉しいことも悔しいことも、
まあいろいろとあった
1年だったが、9月末に久々に風邪を引いたこと以外、
大した病気もケガもせず本厄の
1年を過ごせたというのはやはり幸せだと思う。

今年は胃カメラを飲んだり、白血球が異常に多くて再検査を受けたりもしたが、
それも厄年のイベントの
1つ。
逆にいい厄落としになったと考えれば、楽しい想い出である。

先日、先月で退職し、来年早々から新しい職場に移る友人が
「タカハシさんの来年の目標は
?」と聞いてきたので、
僕は「健康でいること」と答えた。
人生をエンジョイする基本は、やはり健康でいることだと思う。

一昨年から今年にかけてずっと入退院を繰り返していた元同僚は、
ようやく人工肛門が取れたという。
先日の日記にもチラリと書いたが、
元秘書の
(?)コクブさんは来年ママになる。
僕のまわりにいるすべての人たちにとって、
来年は健康で楽しい毎日が続くことを願う。

これから本格的な冬の到来だというのに、
こんなことをいうのもナンだが、
冬至も過ぎたことだし理屈でいえば着実に春は近づいている。

寒ガリータの僕は、本当に春が待ち遠しい。
思わず、松たか子のデビュー曲『明日、春が来たら』を口ずさんでしまいそうだ。


松たか子という女優にはまったく興味がないが、
彼女の『明日、春が来たら』というのはいい曲だなと思う。
特に「明日、春が来たら、君に会いに行こう」
(作詞:坂元裕二)というフレーズは、
実にいい。
なんとも心躍るようなフレーズである。

そういや松たか子自身も、結婚するのしないのと騒がれている。
相手はギタリストの佐橋佳幸。
佐橋は佐野
(元春)くんのバンド、ザ・ホーボーキング・バンドのギタリストであるが、
それ以外にも桑田佳祐や山下達郎、坂本龍一などなど
日本の音楽シーンを代表するミュージシャンから厚い信頼を集め、
さまざまなセッションに参加している。
最近ではザ・ホーボーキング・バンドの仲間でもある元ボ・ガンボスの
Dr.kyOn
「ダージリン」という音楽ユニットを組み、
僕は観たことがないのだが読売テレビで月
1回“共鳴野郎”という番組もやっているという。

僕が佐橋佳幸に注目し出したのは、
19931月に発表された泉谷しげるのアルバム“WILD BLOODにおいてである。
このアルバムの発売前、たしか
13日の深夜だったと思うが、
泉谷とベーシストの吉田建、ドラマーの村上‘ポンタ’秀一という「濃い面々」で、
この“WILD BLOOD
の特番もどきをやっていた。
その「濃い
3人」に混じって佐橋が出ていたのである。
泉谷、吉田建、そして村上ポンタという
日本を代表するスゴ腕ミュージシャンが指名したギタリストである。
きっと佐橋佳幸というギタリストは、
すごいギタリストなのだろうと注目し出したというワケだ。

が、実際の佐橋は僕なんかが思う以上に、
すでにすごいギタリストであったことを後で知った。
以来、ずっと気になるギタリストだっただけに、
佐野くんのバンドに佐橋が加入したことを知ったときは、
驚きとともにすごく喜んだものだ。

佐橋佳幸は僕と5つ違いなので、来年47歳になる。
佐橋にとって来年が
公私ともに充実した
1年となることをファンの1人として願いたい。

ちなみに泉谷しげるは来年、還暦を迎える。
きっと泉谷のことだ。
何か大々的なことをしでかしてくれるだろう。
思えば僕は、生の泉谷を観たのは、前述の“WILD BLOOD
発売時が最後だ。

来年は久々に、泉谷のライブに行きたいものだ。
そうそう、忘れてはならない。
来年は佐野くんも久々にツアーを行う。
これも見逃すワケにはいくまい。

来年も忙しいロックンロールな1年になりそうだ。
それもこれも健康であればこそ愉しめる楽しみである。

本当に、みんなが健康で楽しい毎日を過ごせることを、心から願う。


2007.12