ロイド・コール&ザ・コモーションズ「ジェニファー・シー・セッド」


昨日の日記に
「われに
5月を。お天道さま、よろしくお願いします」と書いたことがお天道さまに届いたのか、
今日は朝から快晴である。
目が覚めたとき、カーテン越しに心地よさげな朝日が差し込んでいたので、
思わずうれしくなって飛び起きてしまった。

やはり5月はこうでなきゃと朝からホクホク顔で新聞を読み、
仕事にとりかかる前にmixiを開いたところ、
マイミクのここねさんが「私を月まで連れてって
!」というタイトルで日記をアップされていた。

タテにかかるGが大嫌いで、
ジェットコースターやフリーフォールなどの類いには絶対乗りたくないヘナチョコ野郎の僕ではあるが、
宇宙には一度行ってみたい。
一度でいいから、宇宙から地球を見てみたい。
月まで連れていってくれるなら、
僕もついでに連れてってちょ〜だい
(by財津一郎さん)などと思いつつ、
ここねさんの日記を読み始めた。

内容についてはここねさんの日記を読んでいただくとして、
僕はここねさんが武蔵野ここねと名乗っていることを今朝はじめて知った。
ここねさん自身については前々から知っているのに、
ちゃんとプロフィールを見ていなかったのだ。
まことにもって失礼な野郎である。
僕は反省の意味も込めて、フムフムとここねさんのプロフィールを見た。
ら、「好きな音楽」の欄に
Lloyd Cole & The Commotionsという名を見つけた。

その名前を見て、「ん、これはひょっとして!?」と思った。

いまから20年前、1988年の12月、
NHKテレビでとある洋楽番組が放送された。
この番組には、ちょうど
20年前のいまごろ
『ギヴ・ユー・アップ』の大ヒットで一世を風靡していた
リック・アストリーが出演することになっていた。
僕はリック・アストリーが唄っている姿をプロモ以外で観たことがなかったので、
その番組の放送を新聞で知り、朝から楽しみにしていた。

この番組のなかで、
僕の印象にいちばん残ったのはリック・アストリーではなかった。
『ジェニファー・シー・セッド』という歌を唄っていたバンドだった。
僕はこのバンドについて何の予備知識もなかった。
ぶっちゃけ、なーんも知らないバンドだったのである。
が、この『ジェニファー・シー・セッド』という曲は、
妙に耳に残ったのである。
1980年代後半にイギリスを中心に流行した
いわゆるネオアコースティックサウンドと
アメリカのサザンロックを融合したような独特のサウンドとメロディラインの曲だった。

ご承知のとおり翌1989年の1月、昭和という時代は終わった。
いってみれば、この『ジェニファー・シー・セッド』という曲、
僕が「知らなかったけど、けっこういい曲だねぇ〜♪」と思わされた
昭和最後の洋楽となったのである。

が、生まれもってのスットコドッコイな僕は月日の経過とともに、
この歌を唄っていたバンド名を忘れてしまったのだ。
メロディラインは憶えているのだが、バンド名がどうしても思い出せない。
おまけにジェニファーなんとかだったこと以外、
タイトルも忘れてしまっていたのだ。
まったくもってバカヤローである。

たまに無性にこの曲を聴きたくなることがあったのだが、
そんなときはガマンするしかなかった。

思えば長い年月であった。
僕がこの曲について、
なんとか思い出そうとはじめて試みてからゆうに
10年以上は経過した。

そんなガマンとも今日でおサラバである。
ここねさんのおかげで、
この曲を唄っているのがロイド・コール
&ザ・コモーションズであることを
奇跡的にも思い出すことができたのだ。

やはり、持つべきは友である。

「あの曲は、なんという曲で、誰が唄っていたのだろう?

そんなささやかな疑問でも、
解消されるというのは実にうれしいし、気持ちがいい。

まさに心までもが五月晴れってなもんである。


2008.05