ジョーン・ジェット&ブラック・ハーツ「アイ・ラヴ・ロックンロール」


『マニック・マンデー』でヒットを飛ばしたバングルズのベーシスト、
マイケル・スティールが以前在籍していたバンドが、
ガールズバンドの元祖ともいわれるランナウェイズである。

ランナウェイズは
1975年に結成されたアメリカのバンドで、
平均年齢はなんと
16歳!
女の子だけのバンドという珍しさに加え、
ヴォーカルのシェリー・カーリーのコルセットとガーターベルトという、
鼻血ブーなお色気コスチュームで話題を集めた。

デビュー曲『チェリー・ボム』の邦題は、
その名もズバリ『悩殺爆弾』。
僕はまだ子どもだったので
リアルタイムでランナウェイズは体験していないのだが、
たしかにそれは悩殺モノのバンドだったと思う。

しかし、音楽的にキチンと評価されていたのかどうかは定かでない。
どちらかというとイメージ先行の
アイドルバンド的な扱いを受けていたのではないだろうか?
そんなことに嫌気がさしてかどうかわからないが、
ほどなくヴォーカルのシェリーは脱退。
その後、バンドは勢いをなくし
1979年に解散した。

シェリー・カーリー脱退後、
ランナウェイズのリーダー兼ギター&ヴォーカルを務めていたのが
ジョーン・ジェットである。
ジョーン・ジェットはその後、
ジョーン・ジェット&ブラック・ハーツを結成し、
1982年『アイ・ラヴ・ロックンロール』で全米ナンバーワンに輝いた。
僕が高校
2年生の頃、よくラジオから流れてきたのでよく憶えているが、
実に骨太のサウンドだった。

僕が勝手に思うに、この曲が全米ナンバーワンに輝いたことで、
元ランナウェイズという自身のキャリアにケリをつけられたのではないだろうか?


「下着姿なんかじゃなくても、アタイはロケンロールで勝負できんのよ
!!


『アイ・ラヴ・ロックンロール』はまさに、
そんなジョーン・ジェット姐御の威勢のいい啖呵が聞こえてきそうな音楽であった。

そういや以前、ランジェリーパブなるものがあったが、
いまもあるのだろうか?

僕は行ったことがない。
お店で下着姿の女性とお酒を飲むのが、
どうしても楽しいとは思えなかったのだ。
一時期、話題を集めたノーパンしゃぶしゃぶもそう。
ノーパンの女性を前に、
しゃぶしゃぶを食べるという価値がわからない。

別に聖人君子を気取るワケではないが、
なんでも一緒くたにすればいいってものではないのだ。

飲むときは飲む。
食べるときは食べる。
覗くときは覗く。
遊びのなかでもそういうメリハリを僕は大切にしたい。
おっと、覗きは犯罪か
!!()


2007.06