遠藤賢司「不滅の男」
突然ではあるが、今日からブログを復活させることにした。
きっかけはこうだ。
先週の23日、法政大学の学園祭にエンケンこと遠藤賢司のライブを見に出かけたところ、
元カステラの“トモフスキー”も出ていた。
と、知ったかぶりして書いているが、
僕は“トモフスキー”という存在を当日まで知らなかった。
ので、全然期待していなかった。出てくるなり“トモフスキー”は、
「オレは40だぁ!おまえらの倍は生きてるんだぞぉ!!」と学生相手にブチかまし、
「歌いまくる40歳♪」と歌いだした。
そうか、彼は僕と同い年か。そう思ったら、急に親近感がわいてきた。
しかも、よくよく見るとどこかで見たことのある顔だ。
帰宅後、気になってネットで調べたところ、
前述のとおり“トモフスキー”が元カステラの大木知之氏であることを知った。
「歌いまくる40歳」に負けず、僕も「書きまくる40歳」になろうと思い、
今日突然ブログを復活させた次第だ。
さて、記念すべきブログ復活第1弾のテーマは、
やはりエンケンについて書きたい。
エンケンのライブを見たのは実に6年ぶりであった。
最後にエンケンを見たのは2000年10月5日に東京グローブ座で行われた早川義夫さん、
あがた森魚さんとのジョイントライブである。
このライブで一番印象に残ったのが、
生ギターとハーモニカのみで演奏したエンケンの『不滅の男』。
このときの演奏も素晴らしかったが、
23日、アンコール前に演奏された『不滅の男』も、圧巻のひと言であった。
この曲と出会ったのは僕がまだ中学生のころ。
遠藤賢司といえば、『カレーライス』というヒット曲で知られる
フォーク歌手というイメージしかなかった僕にとって、
この曲を含む『東京ワッショイ』というアルバムは、
まさに黒船の襲来!!「たった一枚で夜も眠れず」とばかりの衝撃だった。
以来、人生でくじけそうになったとき、
僕はよく『不滅の男』を聴いて励まされ、自分にムチを入れてきた。
人間、40年間も生きていれば挫折も何度か経験し、
日々思いどおりにいかないことなんていっぱいある。
ジョン・レノンは志半ばにして、40歳でこの世を去っている。
「今まで何度倒れただろうか でも俺はこうして立ち上がる
そうさ!やる時はやるだけだ 俺は負けないぜ そう!男!!」(作詞・遠藤賢司)
“不惑の40”とは名ばかりで、僕は40にしてまだまだ戸惑いの連続だ。
でも、この曲のスピリットを忘れなければ、きっと生き抜いていけるような気がする。
久々にエンケンのライブを体験して、
時の流れに負けない本物だけがもつ凄みにふれ、とても元気づけられた。
実は、来月24日に“南青山MANDALA”で行われるライブにも僕は行くのだ。
とても楽しみなのだが、ひとつだけ残念なことがある。
このライブは食事つきなのだが、できればエンケンがその昔、
渋谷でやっていたカレー店・ワルツ名物“ピラミッドカレー”を復活させて欲しかった。
まあ、それはぜいたくなこと。
今年のクリスマス・イブをエンケンのライブで過ごせる幸せを味わいながら、
存分に楽しんでこようと思う。
2006.11