デイト・オブ・バース「タイム・アフター・タイム」


一昨日、土砂降りのなか
丸ノ内線の四谷駅で新宿方面に向かう電車を待っていたら、
銀座方面に向かう丸ノ内線の車両のなかで
メガネをかけた見覚えのある男を発見した。
よく知っている顔なのだが、誰だか想い出せない。
うーん、誰だっけと過去に付き合いのあった連中を
片っ端からリストアップした。
しかし、そのリストのなかに目の前の男はいない。
でも、良く知っている顔なのだ。
何度も何度も見たことがある顔なのだ。
誰だろう、誰だろうと思ってアタマをさらにフル回転させたら、
ハッと想い出した。
その男は、某宗教団体の広報部長をしていた
A氏だった。

昨日は昨日で、山手線に乗って五反田に向かっていたところ、
これまた見覚えのある男が渋谷駅で降りた。
ラッキー池田だった。

と、小ネタはさておき、
昨日から今日にかけては本当に忙しかった。
今週の月曜日、檜造りの家に関する仕事の依頼を受けたのだが、
資料が届いたのが昨日の午後だった。
かなり大量の資料だった。
これを読み込んで、
金曜日までに原稿を
まとめほしいといわれた。
ほしいといわれたら出すしかない。

さっそく猛烈な勢いで資料を読み込み、
足りなさそうな部分の資料を自分で調べ、
今日の朝から何かが憑依したかのような勢いで書き出した。

今日は別件で15時から南青山で打ち合わせがあるため、
出かけるまでにはある程度の目処を立てておきたかった。
14時過ぎ、ある程度の目処を立てたところで打ち合わせのため外出。
1時間ばかり打ち合わせをし、帰宅。
朝からの作業を再び猛烈な勢いで続け、ついさっき終わった。
書いた原稿量は
Wordのシートにして実に14枚に及んだ。

さすがにずっと集中して作業をしただけに、いささか疲れた。
ノーミソはマーボードーフ状態である。
そこでアタマのクールダウンのためにいま、この文章を書いている。


日々音楽を題材にして好き勝手なことを書いている僕ではあるが、
基本的に僕は仕事中音楽をかけない。
大量の車が行き交う、春日通りのノイズと戦いながら仕事をしている。
音楽をかけない理由は、集中できなくなってしまうからだ。
ついつい音楽に気をとられてしまう自分自身をよく知っているのだ。

以前は職場でラジオがかかっていた。
それは全然耳障りでもなんでもなかったのだが、
好きな曲がかかるとどうしてもその曲に神経がいってしまい、
曲が終わった後、
さっきまで何を考えていたのか忘れてしまうこと多々であった。

プロとして、これではいけない。
ましてやいまは、
1つひとつの仕事が
以前にも増して真剣勝負なのである。
ということで、仕事中の音楽は封印しているという次第だ。

もちろん、人によってはBGMがあったほうがいいという人もいるだろう。
かくいう僕も、かつてはそうであった。
これは年齢と関係があるのかどうかわからないが、
以前は音楽をかけながらスラスラ本が読めた。
でもいまはダメである。
音楽が邪魔をして、
本の内容がアタマのなかにサッパリ入ってこなくなるのである。
これでは音楽に対しても失礼である。
なので僕は最近音楽を聴くときは、
何もしないで音楽だけを聴くようにしている。

最近、どうしても聴きたいのだが聴けていない曲がある。
デイト・オブ・バースの『タイム・アフター・タイム』という曲である。
この曲は
1992年ぐらいに発表されたと記憶しているが定かではない。
TBSの音楽番組で唄っているのを観て、
いい曲だなと思い
CDを買ったのだが、どこかにいってしまった。
聴きたい音楽を自由に聴けないというのは人生における
「小確不幸」
(ささやかではあるが確かに不幸なことbyタカハシカツトシ)だと思う。


そういや最近、中古
CD屋さんにも全然行っていない。
もうしばらくして落ち着いたら、
『タイム・アフター・タイム』を探しに行こう。

僕は不思議と、探しているCDに中古屋さんで運良く遭遇するケースが多いのだ。
待っていてくれ、デイト・オブ・バース。

2007.09