ビリー・ジョエル「マイライフ」

気がつけば、2006年も3週間となってしまった。
今年のお正月はついこの前だったような気がするのに、
6月〜7月に行われたサッカーW杯のドイツ大会は
ずいぶん前の出来事のような気がするという
なんとも不思議な感覚の年の瀬を迎えている今日この頃である。

先週の木曜日、親愛なる友の1人と久々に会った。
東京ドームでのビリー・ジョエルのコンサートに行ってきたという彼女は、
例のごとく仕事で行けなかったトホホな僕のために、
心やさしくもパンフとバッヂを買ってきてくれた。
やはり、持つべきものは友である。

彼女も僕と同じ1960年代生まれ。
この世代の人たちに
「青春の
1曲」(読者よ!友よ!! ベタな表現でスマヌ)を挙げてとアンケートをとったら、
ビリー・ジョエルの『マイライフ』はかなりの票を集めるのではないとかと思う。


この曲を含むアルバム“ニューヨーク52番街
が発売された1978年、
僕は小学生から中学生になり、音楽の守備範囲も大きく広がった。
そんななか、よくラジオから流れていたのが『マイライフ』で、
僕個人にとっても
「青春の想い出の大ヒットナンバー」
(再びベタな表現でスマヌ)のひとつである。


あれから
28年。
人生なんて何もわかってなかった小僧も、
いまではちったあ人生というものがわかるようになった。
ふり返れば僕の人生もビリー・ジョエルが『マイライフ』で歌っているように
I don’t care what you say anymore,this is my life”という連続だったような気がする。
人の忠告なんて、聞きやしなかった。
楽しいこともたくさんあったが、つらい目にもいっぱいあった。
でも別に後悔はしていない。
なぜなら、すべて自分で選択してきたことだからだ。

しかし、最近はやはり人のいうことに耳を傾けることも
大切かなと思うようになってきた。
今回のビリー・ジョエルのコンサートにしてもそうだ。
会社の後輩が「絶対、行ったほうがいいですって」といってくれていたにもかかわらず、
仕事を理由にのっけから絶対、行けないだろうとあきらめていた。

で、先週の木曜日に会った友人の話を聞いたら、
やはりどんなことをしてでも行きゃよかったと悔し涙にくれた次第である。

あと3週間もすれば、2007年。
来年、僕もその友人も人生の大きな変化を迎える
(予定)
お互い素敵な
1年になればいいなと思う。
おまけに僕は来年、本厄の年を迎えるのだ。

「石橋は叩いて壊せ」という向こう見ずなタイプの僕に
禍がふりかからないようにするためにも、
やはり人のいうことには耳を傾けるようにしよう。

そういえばビリー・ジョエルの1983年の大ヒットナンバー
『テル・ハー・アバウト・イット』
の歌いだしは
Listen boy・・・”であった。

2007年の厄年は“Listen boy・・・”という声に耳を傾け、
なにごとも“
Tell me about it”の姿勢で乗り切るとするか。


2006.12